メンバーシップのゴルフ場には会員権というものがあります。会員権を買うことによるメリットとデメリットとは?
会員権の購入を検討している方は、メリットとデメリットを天秤にかけ、メリットの方が大きければ購入してみるとゴルフライフの充実に繋がるはずです。
会員権のメリットは7つ!
ゴルファーなら誰もが一度は購入を検討する会員権。過去にはステータスとしての意味合いも大きかったと言われますが、現在ステータス目的でゴルフ場会員権を購入する人は稀ですね・・・。会員権を購入することによって得られるメリットは大きく4つです。
メンバー料金でラウンドすることができる
会員権を購入することで得られる1番大きなメリットはメンバー料金でラウンドすることができるということですね。ビジターであれば1万円を超える様なゴルフ場でもメンバーであれば6000円ぐらいでラウンドできたりと、ビジターよりも安くプレーすることができます。
会員権を買って購入額の元を取ろうという場合は、そのゴルフ場にどれぐらいの頻度で行くのか? ビジター料金とメンバー料金の差額はどれぐらいあるのか調べてから購入を進めましょう。下調べが足らず、購入したけど全然元が取れないなんていう人もたまに見かけます。
※メンバーには年会費もあるので、試算する時には年会費の存在を忘れない様に注意しましょう。
メンバー同士で組み合わせでラウンドすることができる
会員権を購入する2つ目のメリットは、メンバー同士で組み合わせてラウンドすることができるという点です。
自分の知人やいつものゴルフ仲間と予定が合わないけどゴルフに行きたいという時もありますよね?
そんなときはGDOや楽天GORAの一人予約サービスを利用するという手もありますが、
たまに変な人と組み合わせになってしまい楽しめなかったという声も・・・。
しかしメンバーの場合は会員権を購入する際に一定の審査があるため、安心感がありますね。
メンバータイムに予約することができる
メンバーがいるゴルフ場にはメンバータイムといって、メンバーしか予約することができないスタート時間が設けられていることが一般的です。ビジターが予約を取ろうとしてとれなくても、メンバーであれば予約を取れる場合があります。
予約期間可能が長い
予約可能期間というのはあまり馴染みのない言葉ですね。予約可能期間とは、どれだけ先の日程の予約ができるかという意味です。ビジターの方は2ヶ月先まで予約ができる(予約可能期間2ヶ月)であれば、メンバーは半年先まで予約可能(予約可能期間6ヶ月)というように、メンバーは優先的に予約することができるようになっています。
月例杯などの競技に出場することができる
3つ目のメリットはゴルフ場が主催する競技に出場することができるという点です。もちろん強制ではないので競技に出たくないという人は出る必要はありません。ゴルフを純粋に楽しみたいというエンジョイゴルファーの人にとっては関係ない話ですが、趣味といえど向上心を持って取り組みたいという人にはお勧めです。会員権を購入したゴルフ場のクラチャン(クラブ選手権のチャンピオン)を目指して日々練習に励むというのもいいですね。
公式ハンディキャップを取得することができる
ゴルフ場に行くと、壁際にネームプレートがたくさん並んでいる光景を見た経験はないでしょうか?あれはメンバーボードといってハンディキャップ順にそのゴルフ場のメンバーが並んでいます。ゴルフ場のメンバーになってスコアを5回以上提出するとハンディキャップを付与してくれます。『シングルさん』や『片手ハンデ』という言葉はゴルフが上手い人を表す言葉ですが、ゴルフ場のメンバーになることでハンディキャップを獲得することができます。
メンバーでないと予約がとれないゴルフ場もある
5つ目のメリットは、ゴルフ会員権にステータスという要素がほとんどなくなったといえど、いまだにメンバーでないと予約を受け付けないゴルフ場があります。一般のビジターでは予約を取ることができないゴルフ場の会員権を持っている場合は、ゴルフコンペをやる際に頼りにされたり、知り合いから連れてってもらえないかと頼まれたりとちょっとした人気者になれる場合もあります。ただし、メンバーしか予約を受け付けていないようなゴルフ場の会員権は購入費用が1000万円以上することもあります。一般的なサラリーマンゴルファーには手が出ませんね。
会員権のデメリット4つ!
つづいて会員権を購入することによるデメリットを4つ紹介します。
会員権購入金額の元が取れないリスク
ゴルフのプレー代が最盛期の半額程度になっている現在では、メンバーとビジターの間にプレー代の金額差がほとんどないことがよくあります。メンバー料金とビジター料金の差額が少ということは、会員権を買った金額分の元を取り戻すのに時間がかかってしまうことを意味します。元を取ることに一生懸命になるあまり、プレー回数を重ねて結局出費が多くなってしまったということでは本末転倒ですので注意が必要です。
いろんなゴルフ場に行けなくなってしまう
色々なゴルフ場に行って違いを楽しみたいというゴルファーも多いのではないでしょうか?
しかし会員権を購入した途端、わざわざ高いプレー代を払って他のコースにいくことが勿体無く感じることでしょう。
いろんなゴルフ場に行ってみたいという方は特定のゴルフ場に複数回行く機会が少なくなるので、会員権の購入は控えた方が無難です。
メンバー同士の付き合いに巻き込まれる
会員権を購入してゴルフ場のメンバーになるとメンバー同士での交流も増えます。ラウンドのお誘い、練習のお誘い、食事のお誘いなどなど。メンバー同士の交流のことをメンバーライフといって会員権購入の魅力の1つではありますが、あまり頻度が多いと煩わしく感じますね。
毎年数万円の年会費がかかる
会員権を持っていると年会費が発生します。1年の間に1回もプレーに行かなかったとしても、毎年1万円〜10万円の年会費がかかります。年会費の平均的な相場は3万円程度です。稀に年会費がないゴルフ場もありますが、年会費がないゴルフ場というのはその分会員権の価値が低いということなので、メンバーとビジターのプレー代が大して変わらなかったりと、会員権を保有していてもあまり意味がないかもしれません。
結局会員権は買った方がいいのか?
上記でゴルフ会員権のメリット・デメリットを解説しましたがいかがでしたか?
自分には必要だと思った方もいれば、必要ないという方もいるでしょう。
迷っている方のために会員権を買った方がいい人、買う必要がない人のリストを並べておきますので参考にしてください。
会員権を買った方がいい人
土日休みで、いつも行くゴルフ場が決まっている人
会員権を買ったら、購入額分の元を取りたいと考えるのが人間の性です。平日よりも土日祝の方がメンバーとビジターのプレー代の差額が大きいため、購入費用を短い期間で回収できます。
※購入する場合は何年で元が取れるのかしっかりと計算しましょう。
①そのゴルフ場での年間のプレー回数 × ビジター料金
②年会費 + そのゴルフ場での年間のプレー回数 × メンバー料金
会員権購入費用回収年数 = 会員権購入費用 ÷ ( ① – ② )
算出された回収年数に納得できれば買えばいいと思います。しかし、回収年数があまりに長く、そこまでゴルフを続けられるかわからないという場合には購入は控えた方がいいのではないでしょうか?
名門コースや、都心近くのプレー料金が高いコースに行きたい人
メンバーにならないと予約できない名門コースに行きたい人や、ビジターを受けつけていない高級ゴルフ場に行きたい人は、会員権を購入する必要があります。
競技ゴルフをやりたい人
月例会や、理事長杯、クラブチャンピオン大会に出たい人は、基本的にそのゴルフ場のメンバーにならないと出場できないので会員権を購入する必要があります。さらに、ゴルフ場を代表してクラブ対抗選手権に出場したい場合は、関東ゴルフ連盟などのゴルフ連盟に加盟しているゴルフ場の会員権を購入する必要があります。
会員権を買う必要がない人
平日休みの人
都心から近い千葉・埼玉・神奈川のゴルフ場であっても、平日であればほとんどのコースでかなり安い金額でプレーすることができます!
平日の場合は、メンバー料金とビジター料金の差額が少ないので、会員権を買っても購入費用を回収するのに何十年とかかってしまいます。
平日に休みが取れてゴルフに行ける方は会員権を購入する必要はないでしょう。
平日・土日祝関わらずいろんなゴルフ場にい行ってみたい方
全国にいろんなゴルフ場があるので、いろいろな所へ行ってみるのも一つの楽しみ方です。1つのゴルフ場に複数回行く機会が少なくなるので、会員権も必要ないと思います。
JGAのハンデが欲しい方、月例競技会に出たい方
メンバーにならないと、JGAの公式ハンデ取得や、月例会への出場ができないと思っている方も多いと思います。正会員になる以外にもハンデの取得方法や月例会の出場方法があります。
ハンデが欲しい+月例会に出たい
ゴルフ場によっては年次会員という制度があり、年次会員でJGAの公式ハンデがもらえたり、月例会の出場を認めているゴルフ場もあります。年次会員の募集を行っているゴルフ場を調べ、年次会員の内容について聞いてみましょう。
※ただし、年次会員場合は月例会には出場できてもクラブチャンピオ大会には出られないなどの制約があることが多いです。
JGA公式ハンディキャプが欲しい
会員権を購入してハンディキャップを手に入れたいという方は、実は購入する必要はありません。インターネットで登録するだけで獲得できます!
ゴルフ会員権についてもっと詳しく知りたい!
上記では、会員権メリットとデメリットを解説しました。さらに会員権について詳しく知りたい方のために、ゴルフ会員権の基本的な仕組みや制度について解説します。
ゴルフ場におけるメンバーの存在とは?
オリンピックでゴルフの競技会場としても話題となったの霞ヶ関カンツリークラブの件で聞き覚えがあるかもしれませんが、メンバーシップのゴルフ場には基本的に理事会というものがあります。ゴルフ場はその理事会によって運営されます。その理事会はゴルフ場のメンバーで構成されており、会員権を買うということは、ゴルフ場の理事会に入ることを意味します。ただし会員権にもいくつか種類があります。以下に主な会員制度を簡単にまとめておきます。
- 預託金制会員
預託金制の会員が日本では最も一般的です。日本国内のメンバーシップのゴルフ場の約8割のゴルフ場が預託金制の会員と言われています。預託金会員の場合は、会員権を購入する際にゴルフ場経営会社に一定額を預託金として預けます。ゴルフ場経営会社は無利子で預けれられた預託金を元にゴルフ場を作り整備し運営を行います。 - 株主制会員
株主会員制とは、会員(メンバー)がゴルフ場運営会社の株主となります。株主ですから、当然株主総会などで投票権を持ちます。そのためゴルフ場の経営に参加できるのがメリットとされています。 - 社団法人制会員
社団法人とは公益を目的とする団体で、利益追求を目的としていません。ゴルフ場経営と会員組織が一体となっており、会員(メンバー)は社団法人の社員でありながら、メンバーでもあるため、メンバーの権利が非常に強いのが特徴です。霞ヶ関カントリークラブをはじめとする、超名門コースと言われるゴルフ場で採用されることが多いのが特徴です。 - 間接株主制会員
株主制会員の1種ですが、株の保有の仕方が異なります。株主制会員の場合は会員(メンバー)が直接株を保有します。それに対し、間接株主制会員は中間法人に株式を預けてゴルフ場の運営に当たります。
会員制度についてさらに詳しく知りたいというマニアックな方は以下の記事を参照してみてください。
会員権が買えるのはメンバーシップのゴルフ場だけ!
ゴルフ場は大きく2つに分けることができます。メンバーシップコースとパブリックコースです。パブリックコースは会員権を発行していないため、会員権を買うことができません。私たちが会員権を買いたいと思った時に購入できるのは、メンバーシップのゴルフ場のみです。
パブリックコースは会員(メンバー)がおらず、ビジターのみで運営されるゴルフ場です。(友の会などの年次会員がいる場合もあります。)
メンバーシップコースはその名の通り、メンバーさん主体で運営されるゴルフ場です。なので会員権を購入してメンバーになることができるのはメンバーシップのゴルフ場だけです。
まとめ
かつてゴルフ場の会員権を保有していることはステータスとしてみられていました。それは会員権が何千万円、時には数億円という値段で取引されていたためです。◯◯ゴルフ場の会員権を持っていると言えば、数千万円ものお金を持っているといことなので、それはステータスに違いありません。
また投資目的でゴルフ場の会員権を購入する人もいました。現に私の祖父はゴルフを一度もやったことがありませんが、投資目的でゴルフ場の会員権を購入していました。バブル期にはゴルフ場の会員券の取引額が上がり続けると言われていたので、会員権をバブル期に売却しなかった人はかなりの大損をしている可能性があります。
もちろん現在でも東京クラシックゴルフクラブや小金井カントリーの様に入会審査が厳しく一部の人しか買うことができずステータスの様にみられる会員権もありますが、日本国内の9割以上のゴルフ場の会員権は現代においてステータスとしての価値や資産としての価値はほとんど無いに等しい状態です。
プレー代も全盛期の半分以下程度に落ち込んでしまった現在のゴルフ業界では、ほとんどの人にとってゴルフ会員権は不要なものとなってしまいました。全盛期にはたくさんいたゴルフ場のメンバーも引退し、今後メンバーシップのゴルフ場のあり方も変わっていくのではないでしょうか?
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