ゴルフの知識

【ゴルフ場のキャンセル料事情】請求された時の対処法

ゴルフの予約をキャンセルした時にゴルフ場から請求されるキャンセル料。正確には請求されたり、されない場合があります。ゴルフ場によって対応がバラバラな実情。請求されてしまった時はもちろん支払うのがマナーですが、支払いを無くすにはどのように対処するべきでしょうか?

キャンセル料とは?

ホテル業界や航空業界のような箱物商売ではキャンセルした場合にキャンセル料が発生するのが一般的です。ホテルや飛行機では直前で予約がキャンセルになった場合、短い期間のなかで再度予約を埋めるのが困難になります。ホテルや飛行機側からすると、キャンセルされた予約によって予約が入る機会を損失させられたということから箱物商売では直前のキャンセルに対してキャンセル料を請求することが一般的となっています。

ネットでホテル、航空機、ゴルフを予約する場合は、キャンセル規定に『前日キャンセルなら50%、当日キャンセルなら100%』といったようにキャンセル規定が明記されています。そのため予約した時点でキャンセル規定に同意していることになっています。もちろんゴルフの予約サイトGDOやGORAにもキャンセル料について記載があります。

キャンセル規定があるゴルフ場を予約し、直前でキャンセルした場合はキャンセル料を支払うのがマナーです。しかし、実際のところゴルフ場からキャンセル料を請求されない場合もありますよね?一体なぜでしょうか?
ちなみに、ホテルや航空券であればほぼ100%請求されます。

地域によるゴルフのキャンセル料

ゴルフ場がキャンセル料を請求するかどうかは、地域によっても大きく異なります。

関東

・一部のゴルフ場を除いてほとんど請求しない。
・複数組のゴルフコンペが直前でキャンセルとなった場合は請求する。
・一度請求するが、回収できていないのが実情

東海から関西

・キャンセルフィーはほとんどのゴルフ場で請求する
・4名予約で来場が3名になった場合も請求

上記のように、ゴルファーの目線からすると関東はキャンセル料に対して緩め、東海から西はキャンセル料に対して厳しめという地域性があります。このキャンセル料の地域性はどのような理由から生まれているかというと、“ゴルフ場業界の景気”です。

関東地区はゴルファーの数に対してゴルフ場の数が完全に供給過多の状態です。需給バランスでいうと完全にゴルファー優位の構図です。そんな中、予約をしてくれる人にキャンセル料請求するというのは、ゴルフ場からすると客足が鈍る可能性があります。それよりは、『キャンセル料は請求しないので気軽に予約してきてください。』という風潮が強いようですね。

東海から関西にかけては、ゴルフ人口とゴルフ場数のバランスが良いため、ゴルフ場が下手に出る必要がないというのが現状。少しでも多くの売上を作りたいのでできるだけ確実にプレーに来てもらえるお客さんに予約を取ってもらいたいという風潮が強う異様に見えます。

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キャンセル料が請求できない理由

先程も少し書きましたが、関東のゴルフ場でキャンセル料を請求しても、ほとんど回収できないのが現状です。それにはいくつか要因があります。

人手不足

特に関東地方のゴルフ場では人手不足が深刻です。キャンセル料を請求するにも電話やメール、はがきで問い合わせる手間がかかります。お客さんがなかなかキャンセル料を払ってくれず、督促のため何度も連絡すればその分手間と管理費用が発生します。さらに、お客さんからキャンセル料の振込がされたかどうか銀行口座を確認するにも手間がかかります。ただでさえ人手不足のゴルフ場ではキャンセル料の回収に労力をかけていられないのが実情です。

予約段階でクレジットカードが未登録

ホテルや、航空業界の場合は、クレジットカードで事前決済のケースが多く見られます。たとえ、キャンセルした人が音信不通になったとしても、クレジットカードから請求することができます。しかし、ゴルフの場合はラウンドの予約だけして、精算は当日です。ゴルフ場がキャンセル料を請求するには人力で根気よくやるしか方法がないというのが現実です。

キャンセル料の請求が統一されていない

ホテルや、航空券の場合はキャンセル料を必ず請求するというまとまりが業界全体あります。そのため、お客さん側にもホテルや航空券をキャンセルした時はキャンセル料が発生するという共通認識があります。しかし、ゴルフ場の場合は各ゴルフ場によってキャンセル料への対応が異なります。大きなコンペならキャンセル料を請求するが、単組の予約だったらキャンセル料は請求しないなど、対応基準が曖昧です。現状のままだと同じゴルファーが同じゴルフ場を予約しても、キャンセル料を請求される場合とされない場合があることになります。ゴルフ場側の統一感がないために、ゴルファーからするとキャンセル料を請求されるのかされないのかわからないという状況が続いています。

払いたくないキャンセル料を請求されたら?

ゴルフ場業界にはゴルフ場が置かれた環境によってキャンセル料を請求される場合と、されない場合がありことはご理解いただけたかと思います。では払いたくないキャンセル料を請求されたらどう対処したらいいのでしょうか?
対処法は予約していたゴルフ場に今後いくつもりがあるゴルファーと、いくつもりがないゴルファーで異なります。

キャンセルしたゴルフ場に今後もいくゴルファー

今後も利用したいゴルフ場をキャンセルしキャンセル料が発生する場合は、ゴルフ場とも関係を良好に保っておく必要があるので流石に無視はできません。ゴルフ場からのキャンセル料を請求を無視し続けると最悪出入り禁止になってしまいます。

◇日程の変更を申し出る
キャンセルの連絡をする際に、日程の振替を申し出ましょう。『別の日にくるから今回のキャンセル料は大目にみてよ』と案にほのめかします。基本的にゴルフ場もリピート客を手放したくないので、別の日に来場してくれるのであればキャンセル料を請求しないというゴルフ場も多いです。

今後そのゴルフ場にいくつもりがないゴルファー

今後そのゴルフ場にいくつもりのないゴルファーは日程の振替という手段は使えません。そのためキャンセル料をどうしても払いたくない場合は無視するしかありません。ゴルフ場からはクレッジトカード経由でキャンセル料を請求することはできません。ゴルフ場ができる手段は電話と請求書の郵送程度です。そのためもう一度いくつもりのないゴルフ場からキャンセル料を請求された場合は無視に徹することです。

ただし、キャンセルポリシーが定められているゴルフ場からのキャンセル料を無視することはキャンセルポリシー違反です。どうしてもキャンセル料を払いたくない場合には自己責任でお願いします。

自己責任と良心で!

関東のゴルファーからするとキャンセル料を請求されずに予約できるので、ある意味ありがたいですね。日程が決まっていなくても仮押さえぐらいの気持ちで予約を入れておくこともできます。ただし、連日仮押さえをするのはゴルファーとしてマナー違反です。ゴルフコンペの開催日が正確に決まっていない場合に仮押さえをするときは、開催日が決まった時点で、それ以外の日程は早めにキャンセルするように心がけましょう。プレー日直前にキャンセルするとゴルフ場としては売上損失という形になってしまします。予約する側、予約される側双方にマナーが求められます。

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