ゴルフの知識

【障がい者ゴルフ】ゴルフは誰でも楽しめる!

障がい者ゴルフをご存知でしょうか? リオオリンピックからゴルフが正式種目となりましたが、パラリンピックではまだゴルフが正式種目となっていません。認知度も低いだけにあまり知られていませんが障がい者ゴルフで世界的に活躍する日本人選手もいます。

1 障がい者ゴルフとは?

障がい者ゴルフとは他のパラリンピック競技と同じように、体にハンデを背負った人たちが行うゴルフです。日本国内には障がい者ゴルフの団体がいくつかあります。過去には日本で障がい者ゴルフの世界大会が行われたこともあります。障がい者ゴルフは2つに分類されます。聴覚障がい者の方々が行う“デフゴルフ”。それ以外の身体障がい者の方々が行う“障がい者ゴルフ”に分かれます。

1−1 デフゴルフ

聴覚障がい者の方々か行うのがデフゴルフです。打球の音や、平行感覚が取りづらいという話を聞きます。NPO法人日本デフゴルフ協会が中心となってデフゴルフの発展に取り組んでいます。一度、デフゴルフ日本代表の袖山選手のプレーを見ることがありましたが圧巻です。ドライバーは優に300ヤードを超えていきます。アプローチ、パターも非常にうまく健常者と遜色ない、むしろそれ以上のプレーをされています。

1−2 障がい者ゴルフ

聴覚以外の、身体障がい者が行うのが障がい者ゴルフです。上肢、下肢の喪失、身体マヒ、視覚障がい者などはこちらの障がい者ゴルフをプレーすることになります。下半身に障がいがある方はゴルフ専用の車椅子をしようしたり、視覚障がいのある方は目標右方向やボールの位置を教えてくれる補助役の人とペアでプレーしたりと様々な障がいに対応した形を柔軟に採用しています。障がい者ゴルフの普及に務める団体は大きく4団体あります。日本障害者ゴルフ協会、日本障害者ゴルフ選手会、ジャパン・ハンディキャップゴルフ協会、日本ザ・チャレンジドゴルフ協会の4団体です。

2 活動状況

日本国内には障がい者ゴルファーは300〜500名いると言われています。デフゴルフ、障がい者ゴルフ共に日本国内で活発に活動しています。各地域でそれぞれの協会が競技大会を開催し、大会に出るために遠征を行なっています。定期的に月例会のようなコンペも各協会毎に開かれ、1度のコンペで100名近く集まることもあり、もっと大勢集まる場合にはゴルフ場を1日貸し切ってゴルフコンペを開催することもあるようです。

1度障がい者ゴルフの選手にお話を伺ったことがあります。『障がい者だからと言ってスロープレーだと思われたくない。だからこそ、プレーファストを全員で心がけています。』と仰っていました。健常者に負けないほどのゴルフへのプライドを持っていますね。

3 活動にあたっての課題

障がい者ゴルフの普及にあたって課題が山積しています。

ゴルフ場の受け入れ体制

ますばゴルフ場の受け入れ体制です。障がい者ゴルファーというだけでゴルフ場から予約を断られるケースがあります。プレーが遅い、万が一の場合の対応がゴルフ場として取れないなどの理由があげられます。また、障がい者ゴルフの場合はフェアウェイへの乗用カートの乗り入れが必須となります(※ゴルフ専用車椅子の場合はグリーン上へも乗り入れる場合があります。)。ただでさえ乗用カートでコース内に乗り入れることができるゴルフ場が限られる中、障がい者ゴルフを受け入れてくれるゴルフ場はさらに限られています。

視覚障がいのゴルファーにはラウンド中も補助役の人が同伴します。しかしその同伴者に対してカートフィが請求される場合もあるようです。ゴルフ場は営利団体なので売上が大切なことも十分承知ですが、障がい者ゴルフの普及のためにゴルフ業界全体で支えたいですね。

さらに、ゴルフ場のレストランはクラブハウスの2階にあるのが一般的ですし、コース内に多機能トイレなどは整備されていません。障がい者ゴルフの普及にとってゴルフ場の施設面は課題がたくさんあります。

資金面

障がい者ゴルフは健常者のゴルフ以上にお金がかかります。現在のゴルフ場環境では障がい者が気軽にゴルフをできる環境ではありません。障がい者ゴルフを受け入れてくれるゴルフ場自体に限りがあるだけに、大会やゴルフコンペの度に遠征が必要になります。遠征の時も障がい者の場合は付き添いの人も必要となりその分遠征費もかさみます。世間全体の障がい者ゴルフの認知度が低いため、スポンサーを得ることが難しく書く協会共に資金的に苦しいようです。

4 まとめ

ゴルフは生涯スポーツであり、子供、大人、健常者、障がい者関係なく楽しめるスポーツです。ですが現状の国内のゴルフ環境では障がい者に方々にとってはまだまだ気軽にゴルフができる環境では内容です。

障がい者ゴルフの世界大会が日本で行われていたり、障がい者ゴルフがパラリンピック正式種目になるための活動などが僕らが知らないところで行われているようです。同じゴルファーとして応援したいですね。

 

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