ゴルフのアプローチ練習はどのように行なっていますか?練習場で短い距離を漠然と打っているだけではないでしょうか?
上級者=アプローチがうまいといっても過言ではありません。アプローチが飛躍的に上達する練習方法をいくつかご紹介させていただきます。
【ミート率】練習場でボールをティーアップ
多くの方が悩まれるアプローチの課題として、思ったように飛距離が出ない。いつもグリーン手前にショートしてしまうということを耳にします。飛距離が思ったように出ない原因は、フェースをボールの下に潜らせ過ぎていたり、フェースが寝てだるま落としの様になっている可能性が考えられます。これらを改善するために、練習場でティーアップした状態で打ってみましょう。
練習方法
- 練習マットの上からウェッジでフルショットし、飛距離を覚えておく
- ボールをゴムティーの上に置く
- ハンドファーストの形で、ボールをフェースの芯で打つことを意識してショット
- 練習マットの上から打った時と同等の飛距離が出るまで繰り返す
他のクラブでは、ティーアップした状態で打った場合、多少芯を外してもロフトが立っているので前に飛んでくれます。しかしサンドウェッジの場合はロフトが寝ている(58°〜60°)ので少しでもクラブがボールの下に入り、ゴムティを打ってしまうと、だるま落とし状態となってしまいボールが全然飛んでくれません。
このティーアップしたボールを打つ時は、ボールをフェースの芯で捉えることと、インパクト時にロフトが寝ない様にハンドファーストの形を維持することを意識してみてください。ティーアップしたボールを、練習マットの上から打った時と同じぐらい飛ばせる様になったら、ロフトが立った状態かつフェースの芯でボールを打つことができている証拠です。
ミート率が悪く芯に当たったり当たらなかったりしている状態では、力加減やスイング幅で飛距離を調整しても再現性が低くなってしまいます。この練習方法でミート率を高めることができれば、力加減やスイング幅の調整によって飛距離を調整することができる様になります。
【距離感】下からボールを投げてカップに近づける
アプローチで最も重要と言っても過言ではないのが距離感です。初心者におすすめのアプローチの距離感を養う練習方法を紹介します。今回の練習はウェッジを使わずに行います。
練習方法
- 練習グリーンの外にボールを持って立つ
- カップに寄せるための、ボールの落とし所と強さをイメージする
- イメージ通りにボールを下から投げる
- カップに寄らなかった場合は2のイメージづくりからやり直す
- 様々な距離、ラインを試す。
ポイントはボールの落としどころを意識し、力加減を調節することです。この練習のメリットはボールの落とし所と力加減の2点だけに集中できる点です。ウェッジを使ってアプローチの練習をすると、スイング幅、力加減、ミート率などあらゆる要素が加わり、どこに課題があるのか不明確になってしまいます。この練習でボールをカップに近づけるにはどのぐらいの強さで、どこにボールを落とせばカップに寄せることができるのかイメージし、想像力を高めてください。
このイメージの精度が高ければ、クラブを持った時にイメージ通りに打つことができればボールはカップに近づきます。アプローチの苦手な人は、このイメージの精度が低いためボールの落とし所や力加減が漠然とした状態でボールを打つことになります。上記の練習法でボールの転がり方の想像力を高めましょう。
【距離感】スイング幅で飛距離を調節する練習
続いても距離感を養う練習方法です。ただし、今回の練習の目的は距離感を養うというより自分の飛距離を把握するということです。自分の飛距離を把握することで、距離感を調節する力を同時に養うことができます。
練習方法
- ウェッジのフルショットの飛距離を把握する
- 肩から肩までのスイング幅の飛距離を把握する
- 腰から腰までのスイング幅の飛距離を確認する
- 膝から膝までにスイング幅の飛距離を確認する
- サンドウェッジ、アプローチウェッジに対し上記1〜4を行う
飛距離の調節については力加減で調節するゴルファーと、スイング幅で調節するゴルファーがいます。どちらも正解不正解はありませんが、初心者の場合はスイング幅で飛距離を調節することをおすすめします。理由は力加減で飛距離を調節するとインパクト時に力んだり、逆に緩んでしまったりする可能性があるからです。常に一定の力加減とリズムでスイングした方が再現性の高いショットが得られます。
上記の通りアプローチ練習を繰り返し、練習マット(平らな場所)からほぼ無風の場合、自分のキャリーがどの程度飛ぶのか基準を明確に作っておきましょう。
仮に、サンドウェッジのフルショットが80ヤード、肩〜肩60ヤード、腰〜腰30ヤード、膝〜膝15ヤードという様な自分の中の基準を作れたとします。その場合、実際のラウンド時にピンまで50ヤード残った時のスイング幅は腰より高く、肩より低い位置までクラブを上げてボールを打てばおおよそ50ヤード飛んでくれるという調整が可能になります。自分の中に飛距離の基準が作れていないと距離感を調節する術が“勘”になってしまうので、勘が外れた時に大幅なショートや、オーバーの可能性が高くなってしまいます。
【対応力】ショートコースで実践感覚を養う
上記までで、ミート率、距離感を磨いてきました。ここまでの練習を繰り返し行えば、平らなフェアウェイからなら、ベタピンを狙っていける様になっているかもしれません。しかし、実際のラウンドではその様な絶好の場所からアプローチを打てることはほとんどありません。
深いラフ、前足下がり・下がり、つま先上がり・下がりなど、アプローチの場面ではあらゆる状況に対応する対応力が求められます。このあらゆるライへの対応力を養うのは練習場では難しいため、ショートコースでの練習をおすすめしています。
練習方法
- 近場で安くて繰返し行けるショートコースを探す
- サンドウェッジとパターだけ持ってラウンドに出る
- わざとグリーンを外す
- ピンに寄せるための、ボールの落下地点、強さをイメージする
- イメージ通りのボールを打つための、スイングの起動、フェースの開閉具合、スイング幅をイメージする
- イメージした通りに打ってみる
- 後続の組みが来ていなければ、2、3球同じ場所から練習
アプローチの基本を身につけた上で、ショートコースでこの練習を繰り返せば、アプローチの技術は格段に向上します。かく言う私も、ゴルフを始めた1年目は毎日ショートコースに通ってアプローチの練習をしていました。おかげでイメージ通りの球を打つにはどの様にクラブを降ればいいのか自然にイメージできる様になっています。イメージ通りスイングできるかは別問題ですが(笑)。
また、ショートコースでは後続の組みさえ来ていなければ、自分のペースで自由に練習することができる場合もあります(周りの組への配慮は忘れずに!)。本コースだと練習しながらラウンドするのはなかなか難しいので、それもショートコースをおすすめする理由の1つです。
これまでに紹介した練習方法(以下参照)を実践すれば確実にアプローチは上達するはずです。ゴルフは上達するまでに時間がかかるスポーツと言われますが、途中で諦めることなく継続的に練習を続けてみてください。
- ティーアップによるミート率の向上
- 下手投げによる距離感の向上
- スイング幅による飛距離の把握
- ショートコースでの実践練習による対応力の向上
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