日本国内にはピーク時で2,400コースのゴルフ場があり、アメリカに次ぐ世界第2位のゴルフ大国でした。巷でゴルフ業界は不況と言われますが、今現在のゴルフ場環境はどの様に変化しているのでしょうか?
国内のゴルフ場環境の移り変わりを解説させていただきます。
ゴルフ大国日本!
日本国内にはピーク時で約2,400のゴルフ場がありました。当時はアメリカ(約1,5500コース)に次ぐ世界第2位のゴルフ場数です。アメリカは例外で今現在でもゴルフ場数が増え続けています。
1位のアメリカと2位の日本ではゴルフ場数に大きな開きがありますが、アメリカは日本の国土の25倍の広さがあります。日本はこの狭い国土の中に2,400コースあるというのはかなり世界的にも例を見ないゴルフ場密集国です。
ここまでゴルフ場が建設された理由としては、バブル期の建設ラッシュです。バブル期はゴルフ場の会員権も高値で取引され、そこからゴルフ場の建設費を捻出していました。しかし、ゴルフ場数が増えると当然1ゴルフ場当たりの売上額は減少します。またバブル期に建設が始まったゴルフ場の多くは、工事が完了しゴルフ場として運営開始することができたのはバブル崩壊後です。会場30年前後のゴルフ場が日本国内に多いのはそういった理由です。(2019年現在)
現在のコース数は2,290コース
不況と言われる日本のゴルフ場業界ですが、2017年データで日本国内には何コースのゴルフ場があるかというと、2,290コースです。ピーク時の2,400コースから約1割のゴルフ場が閉鎖に追い込まれた計算です。
2017年の国別ゴルフ場数ランキングを見ると、ゴルフ場数がカナダに抜かれ、日本は世界第3位のゴルフ場保有国となっています。
1位:アメリカ15、047コース
2位:カナダ2,295コース
カナダに抜かれてしまいましたが、ほぼ同じゴルフ場数で国土の広さが全然違いますから、世界的に見てゴルフ場密集国であることに変わりはありませんね。
出典:ゴルフ特信 第6096号
次章以降では国内のゴルフ場数減少について詳しく解説させていただきます。
もっともゴルフ場が減ったのは北海道
ゴルフ場の減少が加速した、2000年以降のゴルフ場の減少数を県別でみてみると、
ゴルフ場が最も減った都道府県は北海道です。北海道は降雪の影響で、営業期間が4月下旬〜10月下旬と限られています。本州のゴルフ場に比べると短く黒字化が厳しいため、閉鎖していくゴルフ場が多くなっています。
他にも東北、北関東などの地域でゴルフ場の閉鎖が加速しています。
東北では北海道と同じ理由で、降雪により営業期間が限定されてしまうため黒字化が難しいという理由から閉鎖に追い込まれるゴルフ場が多くなっています。また降雪の影響以外にも東日本大震災の影響でクラブハウスやコースの一部が崩れてしまい、資金的にそれらを修復するのが難しく閉鎖を余儀なくされてしまったゴルフ場もあります。
北関東地域のゴルフ場は、メインの顧客を首都圏のゴルファーを想定して蛍雪されました。しかしバブル崩壊後のプレー単価下落、ゴルフ人口減少、ゴルフ場の供給過多により集客が難しく、黒字化できないゴルフ場は廃業に追い込まれています。
千葉県が唯一ゴルフ場を増設している!
どこの都道府県でも基本的にゴルフ場は減少傾向にありますが、唯一千葉県のみ2000年以降もゴルフ場を増設しています。2004年の154コースから2017年には160コースまで6コースも増設されています。
その千葉県でもっとも新しいゴルフ場が『東京クラシッククラブ』ですね。会員制のゴルフ場のため、自分がメンバーになるか、知り合いのメンバーに連れてってもらうしか東京クラシッククラブでプレーする術がないのですが、一度いってみたいですね・・・。
都道府県別ゴルフ場数
最後に現在営業しているゴルフ場数が多い都道府県と少ない都道府県を3つずつ紹介します。
上位は東京都や大阪府の様に大きな人口を抱えている周りの県ですね。東京都や大阪府内には大きな土地がなくゴルフ場が少ないため隣接している県にそれらの需要を見込んで多くのゴルフ場が建設された形です。また、兵庫県は日本で初めてゴルフ場ができた場所としても有名です。
下位はもともと人口が少なく、近隣にも人口が多い都道府県がなかった地域ですね。社会的には過疎地域と言われる都道府県です。ゴルファーの需要がもともと少ないためゴルフ場が建設されなかったという形です。
ゴルフ人口減少が深刻化している現在では北関東、北海道、東北を中心にまだまだ閉鎖に追い込まれるゴルフ場が増えそうです。
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