アドレス時のゴルフボールの位置を変えるだけで打球の高さを操ることができます。打球の高さを操ることができれば目標方向に立ちはだかる木の上を高い打球で超えたり、木の下を低いライナー性の打球でくぐり抜けることができます。
打球の高さを変えることが必要な場面
アイアンショットに要求される要素は距離感と方向性が2大要素です。距離感と方向性の制度をあげるためには、ゴルフボールの位置の基本を押さえて置く必要があります。距離感や方向性と比べて、“打球の高さ”はあまり注目されていませんが、ラウンド中は目の前の木や池、風の影響を避けるために打球の高さを調整する技術が要求される場面もあります。そんな時、アドレス時のゴルボールの位置を少し変えるだけで簡単に打球の高さを変更することができます。
低い打球を打つ時はゴルフボールを右足よりに置く
低い打球を打ちたい時は、アドレス時にゴルフボールを右足寄りに置きます。例としてラウンド中に低い打球を打つ必要がある場面を挙げておきます。
- 目の前に木があり、球を上げると当たってしまう時
- 林の中からの脱出
- アゲインストの風が強い時
- アプローチで転がしたい時(ピッチ&ランを使いたい時)
上記の様にラウンド中に低い打球を打ちたい場面は多々あります。そんな時番手を上げてロフトが立ったクラブを使うのもいいですが、どうにも距離感が合わせづらいですね。ハーフショットのつもりだったのに予想外に飛距離が出てオーバーしてしまったなんている経験がある方も多いと思います。
そんな時は番手を変えず(1番手ぐらい上げてもOK)ゴルフボールの位置を基本の位置から1、2個分右足寄りに置いてみましょう。いつもより低い打球が自然と打てるようになるはずです。ただしゴルフボールを右足寄りに置く分、多少振り遅れた様な形になり目標よりも右方向へ打球が飛んでいく可能性があります。ゴルフボールを右足よりに置いて低い打球を打つ時は、少しフェースを被せた様な形で打つとイメージ通り真っ直ぐ打球が飛んでいきます。
高い打球を打ちたい時はゴルフボールを左足よりにおく
高い打球を打ちたい時は、アドレス時にゴルフボールを左足寄りに置きます。例としてラウンド中に高い打球を打つ必要がある場面を挙げておきます。
- 目の前に大きな木がある場合
- バンカーや池を超えてすぐにピンがある場合
ラウンド中に高い打球を打ちたい場面はおそらく上記の2つぐらいではないでしょうか？高い打球で目の前の障害物を超えていきたい時と、アプローチでボールを高く上げて少しでも転がらない様にしたい時。打球を高く上げる場合には、まず第一に番手を下げることを考えましょう。本来7番アイアンで打つ距離の場合は、番手を下げて8番アイアンか9番アイアンを使う様にします。番手を下げれば打球が高く上がり、目の前の障害物を超えていくことができます。
だた、番手を下げるには限界があります。アプローチウェッジやサンドウェッジでいつもよりも高い打球を打ちたい場合はアドレス時にゴルフボールを左足寄りに置きましょう。そうすることでいつもよりインパクト地点が前方に移動し、ロフトが寝た形でボールを打つことができます。そうすれば無理にボールをアッパーブローで打つ必要がなく、自然と高く上がった打球が打てる様になります。
これはアプローチのロブショットにも応用することができ、目の前にバンカーや池があり、バンカーや池を越えてすぐにピンが立っている場面があります。そんな時にプロゴルファーならかっこよくロブショットを打つことができますが、僕らアマチュアにはかなりハードルの高い技です。
そんな時ボールをいつもより少し左足側においてアプローチショットをすると、ロブショットまでいかないにしても、打球がふんわりと上がりグリーン上に落ちてからも転がりが少ない球を打つことができます。
まとめ
ゴルフボールの位置で簡単に打球の高さを操ることがわかっていただけたでしょうか？
ただしラウンド中にスコアを求める場面ではこの方法を使う優先順位を間違えない様にしてください。
◆低い打球を打つ時
優先順位①：ゴルフボールの位置を右足寄りに変える
優先順位②：番手を上げる
◆高いボールを打つ時
優先順位①：番手を下げる
優先順位②：ゴルフボールの位置を左足寄りに変える
低い打球を打つ時を、高い打球を打つ時もとりあえずゴルフボールの位置を変えればOKというわけではありません。低い打球を打ちたい時は、ゴルフボールの位置を変えてみる。さらに低い打球を打ちたい時は番手を上げてみましょう。
反対に高い打球を打ちたい時は、まずは番手を下げることを考えましょう。番手を下げきった状態でさらに高い打球を打ちたい場合には、ゴルフボールの位置を左足寄りに変更してみましょう。
