ゴルフ初心者の方が上達するために、最初に行うべきことは基礎固めです。はじめに誤った練習方法で変な癖がついてしまうと、将来的な上達を阻む原因にもなってしまいます。正しい道具、形、練習方法を理解した上で練習に取り組みましょう。
使用するクラブは7番アイアン
まずは、使用する道具から解説します。
ゴルフを始めた手の方が練習で使用するクラブは7番アイアンです。
なぜ7番アイアンを使用するかというと、長さがちょうど中間だからという理由です。
同じ理由で6番アイアンで練習することを推奨する場合がありますが、それは少し古い情報となります。
近年アイアンはストロングロフト化(ロフトが立っている)が進んでいるため練習に使用するクラブは7番アイアンを推奨しています。
また一つ下の8番アイアンではダメなのかという疑問があります。
アイアンを構えた時のフェースの印象をみてみましょう(いわゆる顔というやつです)。
どのクラブセットも8番アイアンと7番アイアンの間で顔の印象が変わります。
ピッチングウェッジから8番アイアンまではショートアイアンの少し大きめの顔つき。
7番アイアン以降は少し顔がシャープになります。シャープな顔つきのアイアンに慣れていた方が、
ショートアイアンを打つときに安心感がえられるので、8番アイアンよりも7番アイアンでの練習をお勧めしています。
上記の理由からまずは7番アイアンで練習を始めましょう。
まだクラブを買っていない方は、練習場でレンタルすることもできます。
自分のクラブで練習したいという方は、
クラブセットではなく7番アイアン一本だけ購入すると出費を抑えてゴルフを始めることができます。
グリップはオーバーラッピングが基本
ゴルフクラブが準備できたら、クラブの握り形を学びましょう。
ゴルフクラブの握り方は大きく3種類あります。
・インターロッキング
・オーバーラッピング
・ベースボールグリップ
特別な理由がない限り、インターロッキングかオーバーラッピングをお勧めしています。
これからゴルフを始める方は今現在主流のオーバーラッピングで始めましょう。
オーバーラッピングの握り方
- フェースを上に向けた状態で7番アイアンを地面におきます。
- グリップ部分を上らか握りクラブを持ち上げましょう。
これが左手の握り方です。 - 右手は左手の人差し指と中指の間の溝に小指を重ねる形で握ります。
- 両手の親指はクラブのフェース方向を刺すように、添えます。
両足を閉じて、アドレスの姿勢を作る
クラブの握り方をマスターしたら、ゴルフボールを打つ姿勢を身に付けましょう。
ここでは初心者の方が基本を固めるための練習フォームを紹介します。
ゴルファーが打っている動画を見ると、足を肩幅よりやや広めに開いていますね。これをスタンス幅といいますが、足を開く打ち方を基礎が固まっていない状態でやってしまうと、体重移動、回転軸などが定まっていないためうまく打てず、悪い癖がついてしまう可能性があります。
そのため、今回は足を閉じた状態でスイングの基礎がためを行っていただきます。足を閉じてスイングすることによって、体のブレが少なくなり、スイング作りに専念することができます。
アドレスの作り方
- オーバーラッピングでクラブを握った状態で足を揃えてまっすぐ立ちましょう。
両足は完全にくっつける必要はなく、足1つ分程度隙間を開けておきます。 - 腕を伸ばした状態で胸の高さまで上げ、クラブヘッドを体の正面方向に向け腕とクラブが一直線になるようにします。
- クラブヘッドが地面に着くまで、股関節を支点に体を前傾させていきます。
- これでアドレスの形が完成です。
コンパスをイメージし下から回転する
はじめにゴルフのスイングをイメージすると、縦振りと横振りどちらでしょうか。これには様々な見解があり、意見が別れます。
人間の体の構造、ゴルフにおける体の使い方を考えると、基本的には体の捻転(回転)により力を生み出すので体が横に回転する以上、クラブのスイングイメージも横振りをイメージした方が、体の動きと連動させやすいと思います。
特に、今回の練習ではスイングの基礎づくりのため足を揃えてボールを打ってもらいます。そのため自分をコンパスの軸(針側)と見立て、クラブを円を書く鉛筆側と見立てるとイメージしやすいですね。コンパスのイメージを持って素振りを何度かしてみましょう。
スイングの作り方(アドレス〜トップ)
- 足を揃えた状態でアドレスの形を作る
- 膝、腰、肩の順番で体を捻っていく
このとき、腕や手首を意識的に使う必要はありません。 - クラブは手で上げず、ねじりの中で自然に上げる。
- 左肩が顎に当たるぐらいまで捻ったら『トップ』の完成です。
- 構えからトップまでを繰り返し練習しましょう。
スイングの作り方(トップ〜フィニッシュ)
- トップができたら、コンパスを意識してスイングに移ります。
- 目標方向を向くように、捻った力を開放します。
- フォローを大きくとって、左肩と左耳の間に手が収まるようにフィニッシュをとります。
- フィニッシュのときに、体が反ったり浮いてしまわないように、多少前傾姿勢で打ち終われるといい形です。
- スイングづくりのために上記の素振りを何度か繰り返しましょう。慣れてきたら練習場のゴムティをボールをおかない状態で打つ練習をしてみるのもオススメです。
ティーアップしたボールを打つ
上記の通り実践し、スイングフォームが作れたらいよいよボールを打ってみましょう。といっても打つのはティーアップしたボールです。ティーの高さを一番低く設定し、その上にボールを置いて打ちます。マットの上にボールを置い打つと、ボールをミートできる確率が下がります。ゴルフ初心者の方にとって、練習での1番の目的は正しいスイングフォームを作ることです。そのためボールをティーアップすることでミートする難易度を下げてスイングフォーム作りに専念しましょう。ちなみに、ゴルフ上級者でもスイングフォームを調整する場合にはティーアップしたボールを打って調整します。
足を揃えた状態で、ティーアップしたボールをきれいに打てるようになるまで繰り返し練習します。
この練習を繰り返せばきれいなスイングフォームの基礎を身に付けることができるはずです。
ブログなどの読み物だけではわかりづらいという方は、ゴルフを始めた最初の数ヶ月〜1年ぐらいはレッスンに通ってみてもいいかもしれません。かくいう私もレッスンに通った1人です。独学で変な癖をつける前に、基礎を身に付けようと思い最初の1年間だけレッスンに通っていました。レッスン選びに関しては、ゴルフの知識がない場合には安さで選べば大丈夫です。レッスンは月会費制になっていることが多いので、気に入らなければすぐに辞めることもできます。
都心部でリーズナブルかつ仕事帰りにフラットよりやすい練習場であれば、初心者専用の練習スタジオ『サンクチュアリゴルフ』がオススメです。体験レッスンもやっているので一度行ってみるといいかもしれません。
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