石川遼くんのようにグリーン周りで華麗にロブショットを決めてみたいですよね。ロブショットの難易度は高く、だるま落としみたいになったり、トップしてしまったりとなかなかうまくいきません。今回はアマチュアでも簡単にできるロブショットの打ち方を紹介します。
ロブショットには2種類ある
ひとえにロブショットと言っても2種類あります。
ロブショット①:ウェッジのウェースを思いっきり開き、スタンスもオープンに構え、カットに振り切る方法
ロブショット②:ボールを左足寄りに置き、クラブをハンドレイトで構え目標方向に向かってクラブを振る方法
石川遼くんをはじめとするプロゴルファーがテレビ中継でやっているロブショットは①のように、フェースをオープンに開いてカットに振り切る打ち方です。ロブショット①の方がボールをかなり高くあげることができ着弾してもほとんどボールが転がらないように打てますが、とにかく難易度が高くアマチュアゴルフファーにはとってはかなり難しいショットです。
ロブショット①の場合、目標に対してスタンスを開いて構えるため方向性が定まりません。またクラブを振り切るので距離感も非常に合わせづらいのでプロゴルファーのようなロブショットを使いこなすにはかなりの練習量と実戦経験が必要です。
そこで私がお勧めするロブショットはロブショット②です。このロブショットであれば、平均スコア100以下の方であれば誰でも簡単にふんわりボールをあげて、グリーン場に着弾してからの転がりを減らすことができます。このロブショット②であれば、スタンスもスイングも目標方向に対して行うので方向性を出しやすい。またウェッジを振り切る必要はなく、いつものアプローチと同じように調整して打つことができるので距離感も合わせやすいのが特徴です。
以下では、ロブショット②に関する詳しい打ち方を説明します。
ライを見極める
ロブショットが成功するかどうかはボールがあるライが大きく影響します。確認するポイントは2つ。
1つ目は、芝生がゴルフボールも持ち上げてくれているかどうか。冬の芝が薄い時期は芝が寝てしまっているので、地面とボールの間にウェッジを入れる隙間がない場合があります。ボールと地面の間に隙間がないとダフってしまったり、地面にウェッジを跳ね返されてトップしてしまう場合があるので、芝がボールを持ち上げてくれているかどうか確認しましょう。
2つ目は、ライがフラットから左足上がりということです。これは実体験でもあると思いますが、左足下りの場合ボールをふんわり高くあげることが難しくなります。ライがフラットから左足上がりになっているかどうか確認しましょう。
ボールの下の芝の状況と、傾斜の条件が揃わない場合はロブショットはあきらめましょう。変にロブショットにこだわると思わぬミスを招いてスコアを崩してしまう場合があります。
ボールは左足寄りに置いてハンドレイトに構える
上記で紹介したように、ボールの下の芝生の状態がよく、ライも平坦からやや左足上がりの場合、ロブショットを披露できるチャンスです。
ロブショットを打つときはアドレスの撮り方が重要となります。アドレスの向きに関しては普段のショットと同じように目標方向に対しまっすぐ構えましょう。ゴルフボールは普段のショットの位置から少し左足寄りに起きます。左足寄りに置くことでスイング軌道の最下点通過後にボールとコンタクトすることができます。そのためレベルスイングからややアッパーブローの軌道でボールを捉えることができます。
次にハンドレイトで構えます。あまり聞きなれない言葉ですが、ハンドファーストの逆と思っていただければ大丈夫です。ハンドファーストはクラブヘッドよりもグリップエンドが前(左足寄り)にありロフトが立った状態で構えることをさします。ハンドレイトはその逆でクラブのヘッドよりもグリップエンドが後ろ側(右足寄り)にある状態で構えることをさします。
ハンドレイトで構えることでロフトが寝た状態でボールとコンタクトすることができるので、ふんわりとボールを上げたロブショットを打つことができます。
体重移動をしないでまっすぐ振る
最後はスイング中の体重移動についてです。ロブショットを打つときは体重移動はできるだけなくすようにしましょう。
目標方向に向かって体重移動をするとその分ウェッジのロフトが立ってしまいます。そうするとふんわり上がるロブショットは実現しないので、体重移動はしないようにしましょう。
さらに言えば少し右足に体重を残して打つのがベストです。ですが右足に体重を残すとダフったり、バンスが地面に跳ね返されてトップしてします可能性が高いので、慣れるまでは体重移動を極力減らして打つようにしましょう。
以下に初心者でも簡単にできるロブショットの打ち方をまとめて起きます。
まとめ
上記で紹介したロブショットの打ち方をまとめておきます。
①ライを確認
・ボールと芝の間にウェッジを入れる隙間があるか?
・フラットから左足上がりの傾斜か?
②アドレス
・ボールは左足寄りに置く
・ハンドレイトに構える
③スイング
・体重移動は極力しない
・距離感はアプローチ同様力加減で調整
上記の3つをマスターすれば、あなたも簡単にロブショットがうているようになります。